前回の記事でプロテインは飲まなきゃダメなのかについてお話ししました。
プロテインは飲まなきゃダメなんてことはないけれど、
飲んだ方がラクなんだなー
ってことはお分かりいただけたかと思います。
そして、実際あまり肉や魚を毎日食べれていないなと思った方も多いんじゃないでしょうか?
更にやる気の高い方はすでにプロテインを持っていたり、
すでに購入された方もいらっしゃるかもしれません。
でも、
「飲んだ方がラクなのはわかったけど、結局どのくらい飲めばいいの?」
って思いませんでしたか?
僕もトレーニング初心者だったころ、とりあえずサプリメントやプロテインをいろいろ買ってみた時期がありました。
でも、いつどのくらい飲んだら効果的なのか、まったくわかりませんでした。
一応、プロテインの袋の裏側などに、飲み方は書いてあったりしますが、
ぶっちゃけ全く参考になりません。
なので今回は、「プロテイン」1回あたりの飲むべき量についてお話ししようと思います。
1、まず、1日にどのくらいタンパク質が足りていないのかを知ろう
以前の記事で、
プロテインはタンパク質のサプリメント
だというお話をしました。
サプリメントはご存知の通り主食ではありませんので、
あくまでも足りない分を「補う」ための食品です。
なので、考え方として
プロテインをとる量だけ決めるというのは間違っています。
まず知るべきは今現状どのくらいのタンパク質量が取れていて、
どのくらい足りていないのかということなんですね。
ではどのくらいとれていればOKなんでしょう?
これについては諸説ありますが、
トレーニングをやっている人とやっていない人で
全くとるべき量が変わってきます。
まず、トレーニングをしていない人は
自分の体重の数字にグラムを付けた量が毎日とるべき量です。
どういうことかというと、例えば体重が60kgの方がいたとしたら、
体重60kg → 60g の タンパク質
ということなので、60gを1日に取らなくてはならないということです。
では、トレーニングをしている人はどのくらいかというと
自分の体重の数字を2倍して、それにグラムを付けた量が毎日とるべき量
という計算となります。なので、さっきの体重60kgの方がトレーニングを始めたとしたら
体重60kg → 60×2 = 120g の タンパク質
となり、1日に120gのタンパク質をとらなくてはならないことになります。
トレーニングを始めたらかなり多くタンパク質をとらなくてはならないということです。
どうでしょう?
60gとか120gとか言われても
ピンと来なくないですか?笑
僕は最初全くピンときませんでした。
というのも、普段脂質や糖質の量を気にしている方は多いですが、
タンパク質の量を気にしている人ってあまりいないですよね。
本当はめちゃくちゃ大事な栄養素なのに、結構軽視されていることが多いです。
1日にとりたい量はなんとなくわかったと思いますが、
今現在どのくらいとれているのかがわからなければ、
どのくらい足りないのかも、どのくらい足せばよいのかもわかりません。
では、どのくらいの量が取れているのでしょう?
今はとても便利なことに、ネットで調べれば食べ物の大体のカロリーや栄養素の量が簡単にわかります。
なので、最近とった食事を思い出して、ざっくりでいいのでひとつづつ調べてみてください。
本当は、使われている食材と量を計算して、ネットで調べて足し合わせるのが正確なんですが、
正直そこまでする必要はありません。
ここで大切なのは、ざっくりとした全体像を把握することなので、
例えば「ホットケーキ」とか「チャーハン」といった料理名で検索をかけても
ざっくりの栄養素量は出てきますので、食べたものに近い料理名で検索して計算すればOKです。
何のため例を出してみます
朝ごはん → ごはん1膳 みそ汁 納豆
昼ごはん → ラーメン
夕ごはん → 生姜焼き定食
こんな食生活を送った方がいるとしましょう。結構しっかり食べている感じですね。
この場合のタンパク質量は大体
①
朝ごはん → ごはん1膳(4g) みそ汁(4g) 納豆(8g)
昼ごはん → ラーメン(20g)
夕ごはん → 生姜焼き定食(30g)
ほんとササっとネットで調べただけなんですが、ざっくりこんなもんです。
こんな感じだと、1日当たり66gのタンパク質をとっていることになります。
さっき出てきた体重60kgの方がトレーニングを始める前であれば、
とりあえずこの日とっておきたい量の60gはクリアしているので問題ありません。
が、この食事よく見ると毎食ちゃんとタンパク質を多く含むものを食べています。
朝は納豆、昼はラーメンのチャーシュー、夜は生姜焼きです。
毎日このぐらいのタンパク質をとれている方がいたら、
かなり優秀な方だと思います。
こんなにうまく摂れている日ばかりではないと思うので、
もう一つ例を出してみます
②
朝ごはん → トースト ヨーグルト
昼ごはん → カルボナーラ
夕ごはん → カップラーメン
一人暮らしだと結構こんな感じになることありますよね。
ランチは同僚とパスタだったけど、夜はめんどくさいからカップ麺で済ませました。みたいな。
ちなみにこの場合
朝ごはん → トースト(10g) ヨーグルト(4g)
昼ごはん → カルボナーラ(26g)
夕ごはん → カップラーメン(9g)
となるので、合計49g。
最低でも60gはとりたいのに11g足りていません。
今2つのパターンの食生活の場合でお話をしましたが、
今のところどちらもトレーニングをしていない人の場合にとりたいタンパク質量に対して
足りない、足りているという話です。
が、さっきお話しした通り、
トレーニングしている人はしていない人の2倍の量タンパク質が必要です。
ということはさっきは6g多く足りていた①ですら54gも足りておらず
②に至っては71gも足りません。
そもそも、「プロテイン」1回あたりの飲むべき量が気になっている方は
ほとんどがトレーニングを始めた人や、すでにやっている人がほとんどだと思います。
なので、基本的に全然足りてないんです。
さっきの例①②でいうと、それぞれ54g、71g足りていないので、
平均するとざっくり60gくらい足りていないんだろうなーといえると思います。
そもそものタンパク質計算がざっくりなので、ここもざっくり捉えられていれば全然問題ありません。
さあ、やっと1日当たりの足りていないタンパク質量が解りました。
この計算もそうですが、僕の経験から言ってもだいたい
自分の体重g分くらい足りてない
ケースが多いようです。
体重40kgの人は40g、60kgの人は60g、80kgの人は80g
足りていないケースが多いということです。
なので、この足りていない体重g分をプロテインで補えばいいということなんですね。
2、そのプロテインは何%がタンパク質ですか?
プロテインといってもほんとたくさんの種類があります。
日本製だとウイダーとかザバスが有名なんでしょうか。
たくさんの種類がありますが、基本は一緒です。
タンパク質のサプリメントだということ。
でも、モノによってタンパク質の含有量が異なります。
70%前後のものから92%程度のものまで幅広くあります。
仮に70%のプロテインだとすると、
付属のスプーン1杯(1スクープといいます)あたり10gなので、
その70%にあたる7gがタンパク質ということになります。
92%のプロテインなら9.2gです。
ここでは、プロテインを1回あたりどのくらい飲めばいいのかをメインに話しているので、
そのプロテインの善し悪しについてはまた今度話します。
例えばさっきの体重60kgの人が、あと60gのタンパク質をとりたいと思っている場合は
70%のプロテインなら1日当たり 60 ÷ 70 × 10 = 約 86 g
92%のプロテインなら1日当たり 60 ÷ 92 × 10 = 約 63 g
となります。
そして、タンパク質は大量に摂取して貯めておくことができないという性質があります。
使いやすい状態で貯めておけないみたいな感じです。
なので、できるだけこまめに回数を多く摂取するのが理想的です。
もし可能なのであれば、1日飲みたい量を6回くらいに分けて2~3時間おきに飲むのが良いです。
が、結構めんどくさいし、普通に仕事している人はたぶんほぼ無理なので、
2~3回に分けるといいでしょう。朝と夜、もしくは朝昼夜みたいな感じでOKです。
更にプラスしたい効果的なタイミングなどもあるんですが、それはまた別のブログで話しますね。
さっきの例の場合
70%プロテインの人は 86g → 86÷2 = 43g/一回当たり (1日2回飲む場合)
86÷3 = 29g/一回当たり (1日3回飲む場合)
92%プロテインの人は 63g → 63÷2 = 32g/一回当たり (1日2回飲む場合)
63÷3 = 21g/一回当たり (1日3回飲む場合)
という感じになります。
これが、体重60kgの人のプロテイン1回あたりの接種目安量ですね。
ちなみに、この量を食事でとろうとすると結構大変です。
例えば豚肉100gあたり約15gくらいタンパク質が入っているので、60gとろうとしたら、
あと400gの豚肉を毎日食べなくてはいけないことになります。
大きめのステーキでも200gくらいなので、400gはかなりヘビーです。
最近はプロテインもとてもおいしくなってきていますし、
できるならプロテインで置き換えてしまった方が絶対にラクにプロテイン補給は出来ます。
プロテインの摂取量は体重やトレーニングをしているかどうかによって変わりますが、
この計算方法だととても簡単に飲むべき目安量が解りますので、
是非参考にしてみてくださいね。
それでは
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