はまトレ

近日とてもフィットネス業界が賑わってきています。

少し前に、あのコンビニ大手「ファミリーマート」の
フィットネス業界進出が発表されました。

そして、日本国内で開催されているボディメイク大会、
NPCJ、SSA、BBJといった団体が開催する大会は注目を集め、
数年前に比べ出場者、入場者数は数倍に伸び、
大会自体のレベルも格段に上がってきています。

ＴＶではトレーニング系のプロフェッショナルをよく見かけるようになりましたし、
番組自体の企画もトレーニング物が間違いなく増えていますね。

SNSでも関連キーワードを入力すればものすごくたくさんの方が投稿しており、
トレーニングやフィットネスに触れていることがよくわかります。

 

・・・さて、このようにかなりの流行を見せているフィットネス業界、
最近の日本のトレーニング人口(フィットネスジムやトレーニングジムに通っている人)って
どのくらいいるかご存知ですか？

日本はフィットネス後進国ということもあり、
周りがみんなトレーニーなんて方は珍しいと思います。
(ただ、類は友を呼ぶので、僕の周囲はトレーナーやトレーニーがとても多いです。笑)

ちなみに総務省のデータでは、平成28年は約15％、
平成23年では10％となっています。

確かに、僕の実感値的にもここ2年で急激に人口増えたなと感じますが、
正直、総務省のこの数字はちょっと多すぎるような気がします。

というのも、トレーニング系の講習会やセミナーなどで開示されている情報や、
実際のフィットネスジムの入会人数とそのエリアの人口などから試算した数字はもっと少なくなっているからです。

大体ですが、平均すると3.3％程度といわれていたりします。
100人中3人くらいですね。まぁ実際こんなもんです。

ちなみにアメリカは17％です。軽く5倍くらいです。
さすがトレーニング先進国ですね。

ちなみにこのデータは大体1年前～2年前くらいの数値です。
今は、フィットネス業界は明らかにブームになっているので、
僕がトレーニングに触れ始めた2年以上前と比べ
倍くらいに人口は増えていると思っています。

しかしそれに合わせて、同じく増えているものがあります。

それは、

「ダイエットサプリメントやダイエット器具」

です。

「これさえ飲めば痩せられる！」

「これで激やせ！」

「これ飲んだらみんな細マッチョ！」

「痩せすぎ注意のダイエット」

などなど、本当にたくさんの商品を目にします。
効果がある(広告の通りになる)のならいいと思うんですがね。

というか実際に効果が抜群なのであれば僕も欲しいですし、
全国のトレーニーはみんな使っていなくてはおかしいと思います。
しかし、僕の周りには大会で優勝するクラスのトレーニーがたくさんいますが、
そんなサプリや器具を使っている人は一人もいません。
(というか、そのトレーニー達はすでに筋肉量が多く、一般人レベルの食事ではそもそも太れないのでサプリメントに頼る必要自体ありません。)

とはいえ気になって(効果が事実ならちょっと興味はあるので。笑)一応内容を確認していたりもするのですが、
怪しいものばかりで驚きます。

そもそも、有効成分とされている成分が、本当に効果があるのか
ということについて充分に効果検証していないものも多く出回っています。

また、効果検証されている(もしくは一応データは載っている)が、
その成分の含有量が低すぎるものも多々あります。

例えば難消化性デキストリンという成分を聞いたことはありますか？
最近のペットボトル飲料にトクホのものがとても増えましたよね？

あのトクホのドリンクの80％くらいはこの
難消化性デキストリンが配合されているものです。
(僕がスーパーでなんとなく調べたらそのくらいのパーセンテージでした。)

そして、全部少し高くないですか？
一本170円くらいします。

ちなみにこの手のドリンクに含まれる難消化性デキストリンの量は
ドリンク1本当たり約5gです。

僕も今現在使っているサプリメントは数種あって、
難消化性デキストリンももれなく飲んでいるサプリの一つです。

僕はパウダーを溶かして飲んでいるのですが、
そのパウダーの原価は500ｇで1000円ほどです。

5gで10円です。
市販のドリンクに添加されている量と同等ですね。
めちゃくちゃ安いです。本当は。
ドリンク買うことと比べたら17分の１です。

しかもこれ、ほとんど無味無臭なのでなんにでも溶かせます。
(炭酸に溶かすと泡が大量に出て炭酸が抜けるのでお勧めしません。)

実はまだ5g入ってるドリンクはいい方で、
中には、一包づつの小分けにされているゼリー状のもので、3gしか入ってないものもあります。
しかも価格はドリンク系より圧倒的に高い(一本100円以上したような)です。
その商品のＨＰでは含有量を大きく表示はしておらず、
とても小さくわかりずらい所に書いてありました。
効果効能は非常に大げさに書かれておりましたが。

以前のブログでも少し触れましたが、
この手のサプリメントやダイエット商品で、
「それだけで痩せられる」ほどの効果を持つものなど存在しません。

というかもしそんなものがあったなら、それはほぼ「毒物」です。
生命維持プログラムに反することになりますから。

甘い誘惑には「嘘だろ絶対。」と思いつつも
「もしかしてほんとだったらすごいよな。」と淡い期待を抱いてしまいがちです。←僕のことです。笑
でも絶対に「簡単に痩せられる！」みたいな商材に手は出さないでくださいね！
基本無駄でしかないので。

 

そしてもう一つ言いたいのは、世の中の方のほとんどが、

「痩せる」ということについて大きく誤解していると強く感じることが多いということです。

そもそも「痩せる」ってどういう意味でしょう？

グーグルで調べると上記のように出てきました。

・体の肉づきが悪く、細くなる。

これが、「痩せる」という意味なんです。
なんだかすごくネガティブな意味に聞こえませんか？

痩せるというのはそもそもネガティブなことなんです。本来。
「最近やせたね！」は誉め言葉ではなかったはずなんです。

”肉付きが悪く”なるってどういうことかというと、
「筋肉も落ちている」っていうことです。

筋肉が落ちると、運動能力が低下しますので、
落ちているものを拾うとか、ちょっと走るとか、高いところのものを取るとか

ちょっとした日常生活での行動に支障をきたすようになります。
しかし、筋肉は突然なくなるわけでなく少しづつ減っていくので、
ある程度のレベルに達するまで気に留めない方が多いです。

さらに、筋肉が落ちるということは「基礎代謝」も落ちます。
基礎代謝とは、まったく動かなくても、1日中寝ていても、必ず消費してしまうエネルギー量のことです。

これが減ります。
減る人によっては500キロカロリーくらい減ります。

500キロカロリーってどのくらいかというと、
白飯で300gくらいなので、約ごはん２膳分にもなります。

この場合
１日当たり、ご飯２膳分のカロリーを消費できなくなったということなんです。

言い換えると、この人が今までと同じ食生活を続けていると、

「ごはん２膳分を体に蓄え続けることになる」

ということになります。
もちろん食べたご飯の重さ分体重が増えていくということではないですが。
(この辺のメカニズムはまだ解明されてない部分がとても多いんです。)

がんばってもし「痩せた」としても
こんな状態になってしまったら本末転倒です。
痩せたらまた食べられると思ってがんばって食事を我慢してきたのに
痩せる前のペースで食事をとってしまうと痩せる前よりも太りやすくなっているので
前よりも早く太ってしまうんですからね。
最悪のリバウンド体質が出来上がってしまうわけです。

また、筋肉が落ちると、
カラダの至る処に痛みが出てきたりします。

僕の場合は「腰」でした。

腹筋が衰えたことで、
腹筋と背筋のバランスが崩れ、カラダをうまく支えることができなくなり、
結果「腰」に全負担が集中してしまったんです。

夜は腰痛で起きてしまうことがほぼ毎日でした。

更にこの腰痛を放っておくと、背中が痛くなります。
次に肩に来て、首に来ます。最後には頭痛が来ます。

最悪の状態ですね。

痛みがひどいときは寝ることすらきついので、
痛みを取るために病院へ行きます。
幸い近所に１日で痛みを取ってくれる名医がいたので助かっていましたが、
毎回お金がかかるのは言うまでもありません。

「痩せる」ってことは、

最悪のリバウンド体質を手に入れながら体を貧相にする

という、超不健康な作業だったんですね。
拒食症になっちゃう人もいるくらいですから健康的なわけがないんですよそもそも。

あと、痩せるためにとりあえず「走る」人いますが
これも超ナンセンスです。
これについてはいつかお話しします。

今日は「痩せる」ってことがどれだけ健康的じゃないかについてお話ししました。

それでは